「そろそろ畑でも耕してくっかな。」
大型耕運機のエンジン始動。
帽子を後ろ向きにかぶって、
「おいらの畑は日本一!」。
今日もやる気満々です。
しかしこの機械は、
耕運機ではなく、
織り上がった生地の最終仕上げ、
整理加工をする機械です。
入口はこのようになっています。
長い時間を掛けて、
機械の中を通ってくると、
出口はこのようになっています。
幅もピッタリ。ソフトに仕上がっています。
このプラントのような後ろに見える機械も全て、
織物加工用の機械です。
織物の検査をしています。
農作業と織物仕上なら
「おいらにまかせろ!」と自信たっぷり。
お蔭で今日もいい織物が仕上がっています。
次回は是非、畑の成果も見せていただきたいと思います。
こちらの自信たっぷりな男性は
株式会社富士セイセン
生産部加工課 テンター担当 常盤一喜さんでした。
株式会社富士セイセン 常盤 一喜
織機で織られた生地は「生機(きばた)」と呼ばれ、文字通り生(き)の、ごわごわとした状態です。
整理加工場では、生機の品質や特性に合わせた最善の方法で洗浄、加工、乾燥、幅調整を行い、風合いを最大限引き出します。
生機から「ベンベルグ®(キュプラ)ファブリック」へと磨きをかけるのが、仕上工程の醍醐味です。
Writer:Tatsuji Kobayashi / Kenjiro Sato
Photo:Kosuke Tamura