カラカラと軽やかな音が聞こえてきそうな糸車。
カラフルなジャガード織機。
赤い糸は経糸の上げ下げを1本1本コントロールするために、ジャガードと経糸をつないでいます。
この工場の主は、この「笑顔が恐そうな」黒づくめの人です。
軽やかな音や、カラフルなジャガードとはイメージが違いますか?
仕事を離れて外に出れば、「優しい笑顔」に戻ります。
鬱蒼とした緑の中ですが、
織機の音と振動は街中だと近隣の方に迷惑が掛かるため、
ここは別荘地の奥にある隠れ家みたいな仕事場です。
この笑顔が恐い主は
光織物有限会社 加々美琢也さんです。
恐くはありませんからご安心下さい。
光織物有限会社 加々美 琢也
[ジャガード]とは、フランス人発明家ジャカールが考案した織機、
ジャガード織機で織られた織物のことをいいます。
織機の上部に、経糸の上げ下げを1本1本コントロールする装置が有ります。
光織物さんの得意とする絵画の様な精緻な柄は、このジャガード織機により創られます。
Writer:Tatsuji Kobayashi / Kenjiro Sato
Photo:Kosuke Tamura